西尾の抹茶

登録番号 27
名称 西尾の抹茶(ニシオノマッチャ)、Nishio Matcha
分類 その他
登録区分 第32類 酒類以外の飲料等類 茶葉(生のものを除く。)
登録日 2017/03/03
生産地 愛知県
西尾市、安城市
連絡先

西尾茶協同組合
愛知県西尾市上町下屋敷2-3
http://www.nishionomattya.jp/index.html

西尾の抹茶
※提供元:組合法人 西尾茶協同組合

西尾の抹茶の特性は、一般的な抹茶に比べて鮮やかな碧緑色の外観や、渋味が少なくまろやかで強い旨味が続く味にあります。この特性は、伝統的な「棚式覆下栽培」により生産された茶葉を、独自の乾燥炉を用いて時間をかけて乾燥させ、御影石製の茶臼により低速で微粉末状に挽くことによるものです。抹茶とは、覆下栽培された茶葉を揉まずに乾燥して碾茶(てんちゃ)にし、茶臼で挽いて微粉状に製造したものです。
 西尾の抹茶に使用する茶葉は、愛知県西尾市および安城市において伝統的な「棚式覆下栽培」を守り、4月頃の新芽が伸び始める時期から25日以上の期間、茶棚の上に遮光資材を広げて被覆した条件下で栽培されたものです。収穫された茶葉は、荒茶加工工場において、褐変化を防ぐため高温で蒸し発酵酵素の活動を止めた後、遠赤外線方式の乾燥炉で水分を抜いて荒茶碾茶に加工されます。この荒茶碾茶の葉の部分だけを仕上げ碾茶として精製し、愛知県岡崎市産の御影石でできた茶臼により、1分間に60回転以下の速度を目安に微粉末状に挽いて抹茶を製造します。西尾の抹茶の原料である西尾市産および安城市産の碾茶は、香り、水色、滋味、外観などが高く評価され、色々な品評会で、優れた成績を収めています。

「西尾の抹茶」の茶葉を栽培する茶園は、矢作川と矢作古川に囲まれた三角州が盛り上がってできた、なだらかな段丘に位置しています。三角州の土質は、水はけのよい砂が混ざった赤土で、排水がよく地下水位が低い環境になります。このため、元々深く張る性質の茶の根が発達し、茶の品質に関与する旨味成分であるテアニンの生成を促進させるのに適しています。また、温暖な気象条件は茶の栽培に適しており、秋や春先の適度な降雨により芽や根が活発に生長し、充実した茶葉の生育を促します。
 テアニンは根で生成され茶芽に移行しますが、茶芽が日光にあたると光合成により渋味の成分であるタンニンに変化します。タンニンを抑えテアニンを多くするためには、被覆下で充実した茶芽を栽培することが重要となります。
 茶葉を乾燥し荒茶碾茶に加工する工程では、三河式碾茶乾燥炉が使用されます。三河式碾茶乾燥炉は、大正に入り碾茶の大量生産化に伴って、愛知県内において考案されました。茶葉の状態に応じて蒸し度、温度、乾燥度合の綿密な管理が可能であり、一般的な碾茶乾燥炉に比べ、じっくり乾燥し、安定した品質の荒茶碾茶を生産することができます。
 また、西尾市および安城市に隣接する岡崎市は、抹茶専用の茶臼として、硬さ・キメの細かさ等の性質が最も適した御影石を産出し、優れた石細工の技術が伝承されています。

西尾市における茶葉生産の起源は、文永8年(1271年)に西条城主吉良満氏が実相寺を創建した際に、開祖が茶の種を境内に蒔いたことによると言われています。
 明治5年(1872年)には、紅樹院の住職である34世足立順道が京都の宇治から茶の種を持ち帰り、境内を開墾して茶園を開き、製茶技術を農家に普及させることに努めました。その後、稲荷山台地一帯に茶園の造成が進められ、今日の西尾の抹茶の基礎が築かれました。1900年代からは玉露から碾茶への変更が進み、1930年代に入ると碾茶加工の機械化の進展に伴い、抹茶の産地として飛躍的な成長を遂げました。

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